卵の価格の高騰🍳
農林水産省が2月21日(火)に公表した「食品価格動向調査」によると、卵の全国平均小売価格は2月に262円となり、現在のサイズで統計を取り始めた令和元年7月以降、最高値を更新。
卵1パック混合サイズ10個入りの全国平均小売価格は、2022年11月に228円、12月に236円、そして今年、2023年1月には244円と上昇し続け、2月には262円を記録。過去5年間の平均価格と比較して25%も上昇しています。
「JA全農たまご」が発表する卸値の基準値である、東京地区のMサイズの卵1キロの平均価格は、昨年2月1日が165円だったものの、2月17日には335円と倍近くまで上昇。過去最高水準での高値となりました。
◆卵の価格高騰…いつまで続く?
ユージ:なぜ卵が値上がりしているのか、改めて教えていただけますか。
塚越:背景にあるのは、やはり「エサ代の高騰」と、昨年から全国的に流行している「鳥インフルエンザの影響」です。特に鳥インフルエンザは、すでに全国で1,300万羽以上の鶏が殺処分されているということで、卵の供給数も全国的に減少しています。
鳥インフルエンザについては1月に番組で扱った際に「スーパーで卵を見かけにくくなった」という話をしたのですが、価格上昇だけでなく、そもそも卵を見かけなくなるということがこれからも続くのかなと思います。
ユージ:卵の値上がりは、今後も続くのでしょうか?
塚越:野村哲郎農林水産大臣は去年、「正月明けには少し落ち着いてくると思っている」と発言したのですが、これを先日「完全な間違いというか、先を見通す力がなかった」「あと半年は待っていただかないと」と発言を訂正。見通しの甘さが批判されています。
大臣は「あと半年待っていただかないと」と言っていましたが、これは“鶏のヒナの誕生から卵を産んで流通できるようになるまで半年かかる”ということです。ただ、鳥インフルエンザの流行時期は10月~5月くらいまでということで、まだ安心できません。
さらに、鳥インフルエンザが落ち着いたとしても、エサ代の高騰は止まらないと指摘する専門家もいますので、大臣の発言そのものが“また見通しが甘いのではないか?”とも思います。卵の価格高騰は生活に直結している大事な問題ではありますが、もう少し続くのかなと思います。
コロナ前の状況にもう一度戻りたいですね💦